コロナで暇になりました~近況報告~
おひさしぶりです。また少し期間が開いてしまったので近況報告といきたいのですが、正直言って近況もくそもありません。
だって大学が休校になったのだから。
期間は現状では4月いっぱいまでですが、コロナウイルスの感染状況に応じてまた伸びるといわれています、というかほぼ確実に5月もつぶれると思います。
今日は4月の第1週で、本来なら新学期が始まっているころだったのですが、そんなもんは消え去りました。私の大学ではサークル活動もすべて自粛することになり、けっこう楽しみにしていた新歓もぱーになりました。
2月末とか3月の頭くらいは連日のコロナの報道を見くびっていたのですが、まさかここまで大きなものになるとはそのときは思ってはいませんでした。
大学がなくなって春休みが伸びたのは嬉しくもありつつもほとんどのイベントや集まりがキャンセル、自粛することになったので私は今ただ暇です笑
このブログでは最近になってアマゾンプライムとかで映画を見てその感想を書く、ということをやっていて、時間の有り余る今はまさにそのとき、といいたいのですが、実はお恥ずかしいことに、私は今月の金策を誤ってしまってプライムビデオの料金が払えず今停止させられています。
はい、馬鹿ですね。とはいっても、映画以外にも娯楽はあるので、小説や音楽などに方向を変えてそっちの感想を書いていこうと思います。
あとこの長い休みを機になんかの資格の勉強やってみるのも面白そうだな、と思い始めてます。簿記とかなんかそういう系のやつとかを考えてます。数学糞苦手ですが。
ではそんな感じでまたぼちぼち記事書いてきます。それでは~
スペインのインディーポップバンド yawnersが物凄くかっこよかったという話
今回は音楽の話です。
私はtwitterをやっていて自分と好みの合うレーベルやレコードショップをいくつかフォローしていて、新作が入荷した旨のツイートが来るたび音源を聞くことを習慣にしています。
フォローしているショップの一つ、more records(http://morerecords.jp/)のツイートで流れてきたスペインのバンドyawnersがダントツでよかったのでその感想を書いていこうと思います。
元記事はこちらです。
Yawners 「Just Calm Down」 - more records
PV
それでは、まずはいくつかPVを。
La escalera
Please, Please, Please
アルバムのリンクはこちら↓
どうでしょうか。個人的にはポップな時のcloud nothingsとかmass of the fermenting dregsに近しいものを感じます。
上の2曲を聴くとわかると思いますが、yawnersは歌詞にスペイン語と英語両方を使っています。
La escaleraはスペイン語、Please, Please, Pleaseは英語で書かれています。
バンドの基本情報
では今度は少しバンドについての情報を。
スペインのElena Nietoというシンガーソングライターのプロジェクトで後からドラマーが加入して現在はツーピースで活動しています。ベースレスのデュオではありますが、音源ではベースが弾かれていたり、ライブによってはサポートのベーシストも参加したりしています。
2014年に「Dizzy」というアルバムでデビューし、今回紹介した2曲を含む2ndアルバム「Just Calm Down」を発表しました。当時は流通が悪かったのですが、現在では日本盤が発売されていてタワレコなどで購入することができます。
↑これが「Just Calm Down」のジャケットです。なんとなくSnail mailっぽい
私は上の2曲をなんとなく再生したのですがドハマりして今はヘビロテしています(国内版の流通もありますが、Apple Musicのようなサブスクでも聞けます)。
特にLa escaleraが一番お気に入りです、何を歌っているかは全くわかりませんが笑
個人的には疾走感・爽快感がありつつもどこか寂しさも内在しているような感じの音楽が好みで、あくまで私がそう感じたというだけですがyawnersの曲にはそういう要素を感じました。
今回はこれで以上です。それでは
People in the boxの新譜 『Tabula Rasa』を聴いた感想
どうも、お久しぶりです。
以前もこのブログで何度か私の好きなバンド、People in the boxの新譜を取り上げてきましたが、今回も先日(といっても何か月も前ですが)発売された新譜『Tabula Rasa』について感想を書いていこうと思います。
『Tabula Rasa』の基本的な情報を
ジャケット
発売日・曲目
7th Album
2019/09/07 release
1. 装置
2. いきている
3. 風景を一瞬で変える方法
4. 忘れる音楽
5. ミネルヴァ
6. 2121
7. 懐胎した犬のブルース
8. まなざし
(上記の情報はすべて公式サイトのDiscographhyhttps://peopleinthebox.com/discographyより)
アルバムのリンクはこちら↓
聞いた感想
全曲好きなんですが、個人的にお気に入りはM1「装置」M5「ミネルヴァ」M7「懐胎した犬のブルース」M8「まなざし」の4曲です。私はpeopleの曲を聴くとき最初はいまいちピンとこなかった曲もあったんですがいつの間にかはまっていることが多く、今回もそのパターンでした。
people全曲サブスク解禁という驚きのニュース
また余談なのですが、『Tabula Rasa』の発売と同時期にpeopleの会場限定のCDも含め全曲がサブスク解禁されたのは個人的な大ニュースでした
当時twitterで音楽ナタリーがこのことを伝えていた時私はまず最初に自分の眼を疑いました。まさかpeopleはサブスクは解禁しないだろうと思っていたのですが、そのまさかでした笑。
この前後くらいから日本でいろんなミュージシャン・バンドが積極的にサブスク解禁していたのでその波に乗った、という感じなんですかね。よくわかりませんが。
なんにせよ、サブスクで聞けるようになったというのはうれしいことです。ミュージシャン側の意見としては「CDの衰退が~」という意見もあるのかもしれないですが、サブスクで聞けるようになることで一気にハードルが下がってリスナーが増やせるかもしれないので、一長一短というか、白黒はっきり決めづらいことではありますね。
私としては人に好きなバンドや曲を勧めるときにほとんどの人がSpotifyとかアップルミュージックとかで検索するのでこっちのほうが明らかに人に勧めやすくなったので嬉しいです。
改めて感想を
①ギター色が薄れてピアノの主張が激しくなった
peopleは『Wall, Window』あたりからピアノを使う曲が収録されるようになってきましたが、まだ当時はほとんどメインはギターを使って演奏していることが多く、ピアノで演奏するのは、ある意味サブ的な役割だったり、アレンジするときに使うといった感じでした。
私はこのバンドのファンではありますが、正直peopleがピアノを導入するようになってすぐの曲では「あんまりだな・・・」と思っていました。右手で簡単なフレーズ、左手でコードをべたっと弾く、波多野さんは元からピアノを習っていたわけではないと思いますのであまり弾けなくて当然だとは思いますが、これだけしか弾かないならギターで弾くほうがいいのでは?と思っていました。
ピアノを使うようになってすぐはそんな感じでしたが、段々と曲中でのピアノがちゃんとして・・・要は上手くなりました。そのことを感じたのは『Tabula Rasa』の一つ前のフルアルバム『Kodomo Rengou』収録の「あのひとのいうことには」という曲です。
この曲ではピアノのもコードや単純なリフを弾くだけではなく、一つの楽器としての主張を伴うような演奏に代わっていったと感じました。
『Tabula~』を初めて聞いた時、一曲目の「装置」を聴いた時から「この曲はピアノメインの曲か~」と思いながら曲を聴いていったのですが、アルバムを通して聴いて、「あれ、ほとんどピアノの曲ばっかじゃね?」と驚きました。前述のとおりpeopleにピアノ曲はありますが、アルバム通してピアノをメインの楽器として使用しているのは今回が初めてです。
このアルバムでピアノがメインで使われているのは「装置(アウトロに一瞬ギター)」「ミネルヴァ(サビと間奏のみギター)」「風景を一瞬で変える方法」 以外全曲です。
私は直接『Tabula~』の曲をライブで聴いてはいないのですが、ライブではピアノとギターを使い分けて演奏しているみたいですね。peopleのインスタに動画がミネルヴァのライブがありました↓
https://www.instagram.com/p/B2vG81SpUOt/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
これまでに何度かpeopleのボーカル・波多野さんは使うギターを変えたり、指弾きの使用など新たな演奏スタイルを採用してきましたが、今回も『Tabula~』で新たな試みをしているようです。
②音数が減り、全体的に曲が穏やか
個人的な印象ですがこのアルバムは「Ave materia」「Calm Society」らへんと雰囲気が近く、全体的に曲が静かで穏やかな曲が多いです。
ピアノがメイン楽器として使われていることによって、ギターで派手なリフ!! 開放弦を使ったアルペジオ!!のような要素がなくなり音数が減ったのが特徴です。ピアノも最小限のアレンジにとどまっていて、要所要所で。
そもそもピアノに開放弦なんてありませんが
上でなっている音が減ったことも一因だと思いますが、このアルバムではそれを支えるようにベースが弾かれています。というか単純に目立つようになりました。ドラムも相変わらず様々なテクを多用した独特なフレーズをたたいていますが、緩急が目立つようになりました。
音数をそぎ落としてこそいますが絶妙なバランスで曲を成立させているセンスは素直にすごいなと思いました。
------------------------------------------------------------------------------------------
あとがき
いろいろと忙しく、発売からだいぶ経ってから感想を書くことになってしまいましたが、案外時間がたっても書けるもんだな我ながら驚きました。発売当日から何度も聞いていましたが、しばらくしてからは忙しくなったり別の曲も聞いていたりで、あまり聴かなくなっていたのですが、今日久しぶりに聞いてみたら結構いろいろと覚えていました。
このブログでpeopleについての感想を書くときは少なからず否定的なことを書きがちだったのですが、このアルバムに関してそういうところが全く見当たりませんでした。結構方向性が変わったアルバムではありましたが、すんなりと受け入れられるものでした。
そして、再度私はこのバンドの作る音楽が好きだな、と改めて実感しました。
久しくpeopleのライブには行けていないので、次にこのブログで書くpeopleの記事が「LIVE行きました」みたいなものになることを願いつつ、あとがきに代えさせていただきます。 それでは
映画「ジャッジ」 感想
ジャッジ! 映画 感想
今回もアマプラで適当に見つけた映画の感想書いてきます。
(なんかSNSの広告みたいなのついてますが気にしないでください。とりあえず解像度がマシなのを選んだ結果コレになりました)
今回は『ジャッジ!』という邦画の感想を書きます。数年前に公開された妻夫木聡主演のコメディ映画です。私はサカナクションのファンなので当時この映画が公開されたころ「サカナクション使われてる!!(この映画の主題歌を手掛けてるのがサカナクションです)」と思って少し興奮してたのを覚えてます。でも結局見に行きませんでした。
アマプラでみられる映画の一覧をざっと流し見してるときに流れてきたので「試しに見てるか」という感じで見てみました。
ストーリーに言及しているのでネタバレ嫌な方はご遠慮したりしなかったりしてください。
この映画でネタバレがどうこうとかいってもしゃーないとは思いますが
以下 目次 です。
1 感想
全体的にクソ映画とまではいかないけど、なんかこう、う~んといった感じの映画でした。
いい点(というよりは“悪くはなかったところ”といった感じですが)悪い点それぞれあったのでいかにあげていきます。
2 よかったところ
2-1 コメディ要素
「ジャッジ」はコメディ映画を謳っていて、コメディ映画っちゃコメディ映画だったという感じでした。色々コメディ的な展開があるのですが、なんか古いというか、昭和のギャグマンガのセリフとポーズをそのまま人がそっくりそのまま真似たようなちぐはぐの感じもあったので手放しで「面白い!」とは言えなかった、という譲歩付きですが。
多分、この映画を面白いと感じたり、この映画で笑えるのは(こういうと自分が成熟したとかセンスがあるみたいな風に響いて嫌なのですが)小学校低学年~中学年くらいなのかな~と感じました。
2-2 ちゃんと終わった
この映画はちゃんと話がまとまって終わります。最初の「CMを入賞させないとクビ」という条件で映画祭に送り込まれた主人公は一応その困難を乗り越えて解決(?)します(見たかたはわかっているかと思いますが、結局主人公はCMを入賞させることができず、どっちかというとほかの面で会社に貢献したクビを免れる、という恩赦に近い形で見逃されます)。ご都合っぽいストーリーといえばそれまでですが娯楽作品なのでそこまで細かく考えるものでもないと思います。
2-3 キャストが豪華
・・・これは書いてある通りですね。メインの妻夫木聡と北川景子を含めて出てくるキャストが非常に豪華です。下にざっと列挙してみます。
玄理
でんでん
浜野謙太
志賀廉太郎
など
これで大体のキャストですが・・・かなり豪華ですよね?
シーンが変わるごとに私は「あ! この人も出るんだ!」と驚いたのをよく覚えてます
が、残念ながらこれも一つ問題というか難点のようなものがあります。
それは・・・ほんの少しのシーンしか出ないキャストが多いことです。
上にあげたキャストでいうと
でんでん
浜野謙太
志賀廉太郎
ら辺は一瞬だけでてきて一瞬で消えます笑。しかもほぼいてもいなくてもストーリーになんの影響も及ぼさないような役ばかりです(そっちは上にあげた全員が当てはまるわけではありません。浜野謙太、でんでんの二人は一応ちゃんとした役をもらっています。やっぱり出番は少ないですが)。
つまるところ、この“豪華キャスト”というのは、言い方が悪いですが、映画のポスターに一瞬しか出ないにもかかわらず顔を並べ解くことによって見た人に「この映画めっちゃ有名な人出てくんじゃん」と錯覚させる客寄せパンダ的な役割を担っています。そうでないとしたらこんだけの俳優を起用しておいて一言二言とか1,2分しか喋らせないということにはならないと思います。
・・・・・なんだかんだ言ってこれも途中から批判的な言い方になってしまいましたがキャストが豪華だというのは見てて「すげー」となるのでいいことではあります。
(大事なのは役者の知名度ではなく役そのものとか演技だろとか言われたら“役”の点で一発アウトですが)
3 悪いところ
こっちはどちらかというと上の良かった点で上げたところの中で好みがわかれる点とか良いけど微妙な点を「まぁ良いかな・・・」と言っていたのをはっきりと「悪い」と断言したような感じです。なので上野とあまり変わり映えしませんがご了承ください。
3-1 ストーリーが薄い
これはまぁ、ご都合主義的なストーリーというか、詰めが甘いというか、そういうところですね。一部ご都合過ぎるところもあります。
例えばクライマックスの決勝の審査会でグランプリに投票するシーン。
そもそも主人公が映画祭にでるのではなく本来は豊川悦司が演じる主人公の上司が映画祭に出る審査員でした。しかし、得意先から息子が作ったちくわのCM(これがこの映画よりもつまらない)を豊川演じる大滝は審査員なのでコネを使って広告祭で入賞させるように命令されます。もちろんこんなクソCM(見ればわかります)を入賞させるなんて無理です、
だってつまらないのだから。
芸術性も面白みもなく(たまにつまらなさが一周回って面白さに変貌をとげる場合がごくまれにありますが、このちくわのCMはただのゴミです。)契約を解除をチラつかされて仕方なく引き受けます。しかし、大滝はやりたくないのでかわりに名前をローマ字に直すと一字一句同じの主人公、太田にくそCMを押し付ける、というのが事の経緯です。一見うまく身代わりをうまく建てられたように思いますが、人が変わったら写真でばれます。大滝は以前にも審査員の経験があるので顔写真がwebに載っています。しかし、大滝は「どうせ海外の奴らはアジア人の顔の違いなんて分からない」という理由で何もしませんでした。
確かにその通りで太田が映画祭にでてもだれからも何も言われません。が、最後の最後、グランプリ投票のシーンで自身のCMを自分の権威を使ってグランプリを取らせようとする白髪のおじさん(役名も役者名もわかりません、調べるのすら億劫です、そんなことに時間を使いたくありません)にバレます。
バレます。
そもそも今までバレなかったのがおかしいのですが。白髪は広告祭のホームページで審査員の顔写真が載ってるページを見て大滝ではない、と気づきます(遅えよ)
このスクープ占めたとばかりに審査会でwebページを見せて暴露しようとするのですが、その直前で大滝が自分の顔写真を太田の写真に変更して事なきを得ます。白髪はそれに気づかず意気揚々と審査員に写真をサイトを見せますが「彼(=太田)の写真じゃないか」と言われて「やられた~ぐぬぬ」みたいなリアクションをとって終わります。
だいぶ長々と書きましたが、ここまで読んでいただいた方に聞きたい。
どうですか、これ。
私は
「いやそこであきらめんなよ!! もうちょいなんか探したらすぐに別人だってわかるだろ!! 本社に問い合わせたりとかしたら一発だぞ!! 海千山千の顔して応用聞かないなお前!!」とスマホの画面(スマホで見てたので)に向かって(心の中で)叫びました。
しかし白髪は間抜けなのでぐぬぬで反撃のチャンスを逃しそこで諦めます。(諦めんなよ)
ほかにもあります。
3-2 キャストが豪華だけど全く生かされない
これも上で書いたいい点と同じことを言ってます。出てくる役者は有名な人ばっかりなのに一瞬で出番終わります。
だったらエキストラにして経費安くしてその浮いたお金で別のところに力入れるとかにしたほうが映画良かったんじゃないか、と個人的に思います。
しかしまぁ、そうしてしまうとこれも先ほどいった「客寄せパンダ」がなくなってしまうので宣伝として弱くなってしまうのもわかります。
だったら反対にこの豪華キャストを半分に減らして残りの人たちをもっと劇中で重要な役割を担わせるとかにしたらもっとストーリーも面白くなったんじゃないですかね?
そもそも過剰なくらい豪華な人選なので結構減らしても十分パンダの役割を果たしてくれると思います。
竹中直人を1シーンしか出番のない居酒屋の酔っぱらいで出すなら、まだ出さないほうがマシなのでは?と思ったのがその理由の一つです。
豪華キャストは会社の先輩とかの役が多いので、国内国外で連携とるとか、はたまた全然会社関係ない役でも実は裏の顔があって太田らを思わぬ形で助ける、とか。そうするとアツい展開にもなりそうだ、と素人ながら思います。
3-3 登場人物の行動がそこまで一貫してない
登場人物の行動に何度か違和感がありました。例えば、主人公の太田。太田が馬鹿正直な正義キャラだと最初のほうに描かれるのですが、そういう描写があるのにカルロスが高い得点入れてくれと言われたときにあっさりと入れてしまいます。
そこで自分の正義を突き通さないのに後半でちくわのCMは本当はつまらないから推せないのようなことをいうのはちょっとな・・・と思います。
だったら、死ぬほど不正をしまくって(例えばこれは日本の伝統です、とか深い意味をでっちあげたりして)入賞させるみたいな展開にしてもよかったと思うんですけどね(内容がまるきり変わってしまいますが)
あと、太田は広告祭に行けと命じられた時に英語ができないからといって会社のあやしいおっさんことリリーフランキーに英会話とかペン回しとか諸々の会議でリーダーシップをとれるテクニックを伝授されるシーンがあります。が、英会話を教えるといっても「おいしい料理を食べるための英語」みたいなレストラン版“とっさのひとこと”みたいなのを渡すぐらいでほぼ何も教えません。
それにもかかわらず太田はなぜか英語が結構できます。スピーキングはさすがにつたないですが、ネイティブスピードの会話を普通にリスニングできて意味も理解できています。
いや、普通にできんじゃん。
突っ込むだけ野暮なのはわかってますがこれまた心の中で突っ込みました。
4 まとめ
4、まとめ
以上が映画「ジャッジ」の感想です。いい点/悪い点を書く、みたいな構成にしておきながらほぼ悪口ばっか言っていたような気がしますが、そういう突っ込みどころの多い映画であるのは間違いないので後悔はしていません
まぁ、うんって感じの映画でした。
激しく嫌うことも激しく好きなることもできなさそうな映画でした。
今度は「ジャッジ」のキャストが出演してるコレみたいな映画じゃなくちゃんとした映画、あるいはドラマとかを見てみようかな、と思いました。
例えば何がありますかね、妻夫木聡だと悪人とかですかね。私は今まで映画をほとんど見てこなかったのでこういう時自分の引き出しがなさすぎることを痛感します。
なんか面白そうなの見たらまた感想書きます。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
個人的な事情を言うと、そろそろ大学のテストが近づいてきてるのでそっちの勉強をしないといけないのですが、今までの人生を振り返ってみるとそういうのを全部前日とか1時間前と電車の中でとかギリギリで済ませてきたので今回もそうなりそうです。なので早めに続きを挙げられるかもしれないです。
とかいいつつ、実はちょくちょく見てます、映画
最近では「ウルフ・オブ・ウォールストリート」とか「冷たい熱帯魚」とかまだ見終わってませんが「スイス・アーミー・マン」とか「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」とか見てます。
あとドラマだとアマプラオリジナルのドラマ「THE BOYS」を見ました。これは本当に面白かったですね。
でも、まだどれも記事としてまとまったこと書くほどには達していないので書けてはいません。
それと映画とかジャンル関係なく自分が最近ハマっているものについてとにかくづらづらと書いていくかもしれません。音楽とかラジオ番組とか本とか
まぁ、どうなるかはまだわかりません。また失踪して音沙汰無くなるかもしれません。
それでは
生存報告
お久しぶりです。
例のごとく更新が滞っていたわけですが、今回のはきちんとした理由があります。
それは・・・テスト勉強です。
・・・実は今週は大学のテスト期間で、ずっと勉強をしておりました。あんまりできた感じしないですが。
それはともかく、今はテストが終わり、夏休みが始まったのでたくさん記事を書いていこうと思います。
当ブログの数少ない記事の中でもっとも見られてるのは2年前に書いた
「 さっき「オナニーマスター黒沢 」をいっき読みしたので感想を書く。」
という下品なタイトルの記事なのですが、なんかコメントが2件きたりしていてちょっとうれしいので、久しぶりにオナマスを読み返してみようかな、なんてことも考えてます。
それと、オナマスのプチヒット(?)を受けて、
今後はこのブログで書く記事のテーマを主に〈漫画・小説〉とかの創作作品にしようと思っています。
私はオナマス以外にも高校生のときに新都社(にーとしゃ、と読みます。しんとしゃ、ではないです)のweb漫画をよく読んでいたので、記事にしやすそうだなぁ、と思ったからです。
小説については、正直そこまで私は読書家というわけでもないのですが、進学した大学で、そこそこ本を読まなくてはならない、という感じのところで、本を読むようになり
「小説結構面白いじゃん!!」と最近思うようになりました。
てなわけで今夏にオナマスの読み返し+何かで何回更新する予定です。よろしくお願いします。
People in the box の「kodomo rengou 」を聴いた。
少し前に「things discovered 」について書いて、「次のアルバムが不安だ」というようなことを書いた。
hideotakeshi2.hatenablog.com
ただ不安がっても仕方無いし、根本の部分で結局私はpeopleのファンで、peopleの新譜は次はどんな風になるのか、という楽しみがあってなんだかんだいつも期待しているので「kodomo rengou 」を買った。
結論から言うと、良かった。
いや、期待を大きく良い意味で裏切られた。
こちらの予想を上回って来たのだ。
まだ数回しか聞けてないが、以下に感想を書いていく。
その前に「kodomo rengou 」の基本的な情報を。
1 報いの一日
2 無限会社(既)
3 町A
4 世界陸上(ピ)
5 デヴィルズ&モンキーズ
6 動物になりたい(既)
7 泥棒(既)
8 眼球都市(既)
9 あのひとのいうことには(既)(ピ)
10 夜戦(既)
11 かみさま(既)
12 ぼくは正気(ピ)
の12曲が収録されている。
曲名の後ろに付いている(ピ)はピアノの使われている曲で、(既)は以前のライブで一度披露していた曲だ。下線が弾いてあるのは筆者の好きな曲だ。タイトルの一部ではない。一曲ごとにそれぞれ短い感想を書いていく。
1 報いの一日
「ラララララ、ラララララ」という波多野さんのスキャットから始まる。ワーミーをかけたであろうちょっとバトルスっぽいギターが上で自由に動き回っているが、ベースとドラムは割と単調にリズムを刻んでいる。だからギターがだいぶ浮いて聴こえる。1曲目頭をガツンとやられるような感じで、初めて聞いた人は最初のギターでだいぶ混乱するはず(経験者談)。
2 無限会社(既)
初披露の時は余り良いと思わなかっが、イントロのギターにワーミーがかかって凶暴な音になったりと、アレンジが加わってだいぶ好きになった。曲の系統としては「市民」「市場」辺りのイメージ。
3 町A
落ち着いた感じの曲。
歌は最初は穏やかに始まるのだけど、サビで突然明るいポップなメロディーに変わる。あと、サビ周辺で何回かリズムが変わる。初めて聞いたとき前の2曲とのギャップに笑った。しかも、サビの歌詞は建物の名前の羅列っていう(2回目のサビ後の間奏はもっと明るい)。
しかし、歌詞は終始不穏な感じ。
個人的にはこの曲は朝か夕方に街を車で走ってるときに、目に写る風景を言葉にした、みたいなイメージを持ってる。
結構いろんな音が重ねてあってライブではどんな風に演奏するのかが気になる。
4 世界陸上(ピ)
今までのpeople のピアノ曲と違って結構冷徹で無機物的な印象。多分4拍子だと思うけどちょっと複雑な振り分けかたをしててのりづらいと思った(多分そのうちに慣れると思うけど)。
ドラムはキーボードとユニゾンして(へんな表現だけど聞けば意味がわかると思う)ベースはたまにすげぇ速さで急上昇するフレーズを挟む(ほんとうに是非聞いてみて欲しい。度肝を抜かれる)。
サビとサビ後の「ハイ、ハイ、」ってところが好き。
5 デヴィルズ&モンキーズ
冒頭からマリリンモンローとか固有名詞が多い。ゆったりした曲調でなんとなくエチゾチックな感じ。タイトルのデヴィルズは歌詞に出てくるけど、モンキーのほうは直接は出てこない。
6 動物になりたい(既)
これも穏やかな曲。初披露の時からそこそこ好きな曲。トリルみたいなフレーズを弾いてるギターが微睡みみたいで気持ちいい。後半の「頬張るビスケット~」の後に何て言ってるか知りたい。
7 泥棒(既)
ダークな曲。基本的に終始一つのリフで進んでいく。この曲はどちらかというと音より歌詞に驚いた。こんな歌詞もかくんだな、と。
歌詞についてさらに言うなら、全体的に掴み所のない歌詞が多い。「この行はなんとなく言ってる意味がわかる気がする」と思ったその直後の歌詞でいきなり遠くに離れてしまうような感じ(これはpeople の曲全般に言えるけど)。
「かみさま」からこの感じを説明するのに適切な歌詞を引用すると、まさに「手を伸ばしても空を切る」、という感じ。
8 眼球都市(既)
デヴィルズ&モンキーズみたくエキゾチックさもあるけど(たぶんリディアンスケールを使ってる)、第一印象は「なんかjeff bucklyみたい」だった。
世界陸上みたく、エモーショナルな要素を一切廃した機械のような冷たさのある曲。
ギターの音数は少なく、アルペジオだったり歌メロとのユニゾンが主。
サビの「パレードはたしかエレクトリカル」でなんというか、旧市街とかでもあったメロディーの捻りを入れてるんだけど、後半の「燃えるまぶたから~」のところは捻りを入れすぎて(ボーカルにうっすらかかってるエフェクト?のせいでもあるんだろうけど)正直ちょっと「平沢進みたいだな」と思った。
9 あのひとのいうことには(既)(ピ)
歌をじっくり聞かせる曲だな、というイメージ。「猛獣使い」とか諸々「動物になりたい」を連想させる言葉が多い。
最後の歌詞のところで歌だけになるのがwall, windowの「花」みたいだな、と思った。
以前のpeopleのピアノ曲と比べると、格段に技術が上がってフレーズも豊かになって、ピアノが使われる必然性が増してきた気がする。
10 夜戦(既)
久し振りにpeople の曲でハーモニクスのあるリフを聞いた気がする。基本3拍子、サビでは4拍子。
このページで既に何回か言ってるけど歌詞が不穏だ。
特にサビ。(『夜戦』というタイトルに引っ張られてる感じは否めないけど) 撃たれて倒れる瞬間のことを言ってるのかと思った。
歌詞で言うと個人的には「水滴に映る季節の走馬灯」というところがすごかった。短い文章ですごい情景を表すなぁ、と。
そして、久し振りのポエトリーリーディング入りの曲。
11 かみさま(既)
MV付きの、このアルバムの「リード曲」、と一応言っておく。このバンドは毎回リード曲なんて考える必要がないくらい毎回良い意味で曲が同等の位置にあって、実際今回もそうだった。7分弱の曲。イントロが重い。
笑っちゃうくらい、ずっと皮肉みたいな歌詞が続く。怒っているのかそれとも諦めとも悟りともとれるような歌詞。
People In The Box「かみさま」Music Video
12 ぼくは正気(ピ)
アルバムの最後を飾る曲。people のアルバムは大抵「汽笛」「ヨーロッパ」みたいな長めの曲で締めるものだと思っていて、今回もそうだと思っていたけど、この曲は比較的短めでシンプル。
内省的で、退廃的、とまではいかないけど「みんないなくなってしまった」、とかの歌詞は歴代のアルバム最後の曲(「季節の子供」「どこでもないところ」)を彷彿とさせる。
そして、なんだ‼
この最後の
「ばいばいかわいかったうない」
というところは‼
この部分は詩が難解とかじゃなくて本当になに言ってるかわからん(ちなみに「ばいばい~」で検索するとこの曲の歌詞が出てくる。)
だれか教えて。
終わりに
「Things discovered 」の時にちょっとpeople のとった方針に疑問があって、次のアルバムはどうなることやら、と思っていたが、kodomo rengou は本当に良いアルバムだった。杞憂だった。何度か通しで聞いたが、聞くたびに曲の新しい面とかが見えてきて聞いているのが楽しい。「簡単に消費されない音楽を~」と以前波多野さんは言っていたけど、有限実行している。相変わらず歌詞とか、何で今までのルールを破ってまでこのkodomo rengouというタイトルにしたのか疑問点はあるが、改めてpeopleはすげぇバンドだと認識した。とりあえず今度ライブに行こうと決めた。
People in the box の魅力と「Things Discovered」で少し落胆した話。
- people in the boxというバンドの紹介
- people in the boxの魅力
- 「Sky mouth」「Lovely Taboos」というヘンなシングルとの出会い
- 「Things Discoverd」というアルバム
-
people in the boxというバンドの紹介
people in the boxという3人組の日本のロックバンドがある(以下peopleと略す)。単純にロックバンドといっても、ロキノン系全開のバンドではない。このバンドは少し独特で、曲中に変な拍子が現れたり(また、1つの曲の中で何度か拍子が変わったりすることもある、この二つは『変拍子』と呼ばれる)、矢鱈テンションコードを使ったりする。
サウンド面では、いわゆる王道なロックっぽいものもあれば(といってもそこまでロキノン臭は無い)、かなり実験的で、語りが入っていたり、やたらと壮大な曲調のものがあったりする(後者は大体アルバムの後半に入ってる)。そういうわけで、一応分類としてはロックバンドなのだが、仮に日本のバンドをまとめてその中に位置づけようとすると、少し扱いに困る(といっても、私は日本のロックバンドの歴史を語れるほど詳しくはないので、音楽評論家とかライターが同じことをやったらしかるべき場所に位置づけしてくれるかもしれないが)。
私は初めてpeople in the boxを聞いたとき衝撃を受けた。今までに聞いてきたバンドとはかなり離れていて、自分の中のロックバンドやスリーピースバンドの概念に大きく影響を与えた。それからは日に何度も同じ曲、アルバムを聴いて過ごした。つまり中毒になっていた。簡単に言うと、ハマっていた。
何もかもが新鮮だった。それまでバンドというのはシングルを何枚か出して、3・4枚出したらシングル曲を含めたアルバムを発表する、ものだと思っていた。このバンドはそうではなかった。今まで出したアルバムに既にシングルで発表された曲は一度も入っていない。つまり新しいアルバムが発表されたとき、全曲新曲で構成されている、ということだ。(そんなバンド他にもいる、という意見もあるだろうが、先行例がいようがいまいが、私はそのときpeopleしか知らなかった。)
まず曲がいい。捨て曲がない。アルバムもシングルも、一枚のCDが一つの物語みたいで、音楽ではあるけれど絵とか小説とかのような感じがする。
これに関してはとにかくCDを一枚買うなり借りるなりしてみてほしい。
最初は(ミニ)アルバムのほうがいい。(ただし、「Weather report」「Things Discovered」はお薦めしない)
また後述するがシングルカットした曲がアルバムに収録されることが無いので基本的にある曲がシングル・アルバムをまたがって収録されることは…...原則的に無い。
↑ここ大事
-
「Sky mouth」「Lovely Taboos」というヘンなシングルとの出会い
......本題に入る前にpeopleが以前にリリースした2枚のシングルについて触れる。
そうしたほうがpeopleがどんなバンドなのかもう少し具体的にわかるし、私が後に書くことが伝わりやすくなるからだ。
peopleのシングルに「Sky mouth」というものがある。peopleのメジャーデビュー後の1stシングルで「生物学」「天使の胃袋」「冷血と作法」の三曲入りだ。前述の通りこの3曲は他のどのアルバムにも収録されていない。
このCDを買うまで私はシングルというものは「表題曲1曲と➀2・3のカップリング曲②過去曲のremix③過去曲のアコースティックバージョンだかリアレンジだか」で構成されているものだと思っていた(勿論これにも例外はあるだろう。というか絶対ある)。
「Sky mouth」はそもそも表題曲は無く、全部新曲だ。2曲目の「天使の胃袋」はMVがあるが、この曲単体を押し出すのではなく、シングルではあるがアルバムのようにCD一枚を通して意味を成すような形態にしてある。
(1つだけ「聖者たち」というシングルではその形は取られていない)
「Sky mouth」の構成は「シングル曲→カップリング曲とかなんとか」ではなくて、単純に「1曲目→2曲目→3曲目」となっている。1曲目が、短めだがシングル全体のイントロのような役割、そして2曲目3曲目と続いて終わる、物語的な構成をとっている。
つまり、
表題曲だけ前面かつ全面に押し出して残りはカップリング曲扱い、というのではなく、全部の曲が同等に扱われている。
「Lovely Taboos」というこちらも「笛吹き男」「市民」「子供たち」の3曲入りのシングルがある。こっちも1曲だけ押し出す所謂一般的な意味でのシングルではない(そもそもMVのある収録曲が無い)。更にもう一つ大きな特徴がある。
このシングルはCDショップでは買えない。
正確に言うと公式サイトで注文するかライブ会場でしか買えない(一応言っておくと、このときpeopleはメジャーレーベルに所属した状態でリリースしている)。
いわゆる音楽不況と言われている時代にこういう挑戦をしていく姿勢はバンドを運営していくという現実的な問題としても当事者意識を持っていてとても尊敬している。こういうのがあるとまだ希望(というか新しい形態?)があるのだと思えて嬉しかった。
こういうことから私はpeopleを音楽的にも、音楽のリリースの形態方法的な面でも新しいことをしているバンドだと思っていた。が、「Things Discovered」では後者の面で裏切られた。 そのことには次で触れる。
-
「Things Discoverd」というアルバム
「Things Discoverd」は今のところ(2017/12/26現在)peopleの最新のアルバムだ。リリースは1年前なのになぜ今更書くのかというと、単純に忘れていたからだ。1ヵ月後に新しいpeopleのアルバムが出ると言うので、それに触発された形だ。
このアルバムが発売されて、聴いて間もないときはまだ自分のなかでは整理がつかなかったが、今では断言できる。
私はこのアルバムがあまり好きではない。発売する必要がなかったとも思っている。
何故か、という話をする前にこのアルバムの内容について説明する。まず、このアルバムは前述の通り「10周年記念アルバム」だ。単に最初のCDから10年経った時期に発売したのではなく、10周年を意識しながら作られたアルバムだ。
そういう意味では純粋な意味での新アルバムではなく、内容としてはベストアルバムに近い。
収録曲は2枚組でDISC1が1曲新曲、3曲がメンバーがそれぞれプロデュースしたインスト、3曲が過去曲のアレンジ盤の7曲。DISC2が過去曲から選んでマスタリングした12曲、となっている。
......中身もほぼベストアルバムだ。しかも私の嫌いな「○○○のベストアルバム発売!! 新曲1曲収録!!」を地でいっている。
「新しく入った人のためだ」という意見があるかもしれないが、私としては「なら古くからの人はいいのか?」と言い返したい。
(商売である以上利益を求めるのはわかるけどあからさま過ぎる。それにたった1曲のために3,4000円近く出さなくてはいけないのは馬鹿すぎじゃないか?)
私は前述したがpeopleのリリースしてきたCDの形態は1枚で完結しているので、わざわざ分割する必要が無いと思っている。また、バンド側もCDを出す度に曲順に頭を悩ませているのだから、DISC2のような、アルバムから1曲抜き取ってCD1枚分埋めるというのは受け入れがたい。
新しい人のためにはなにかアルバムを一枚薦めればいい。
それだけだ。
DISC1についても新曲は好みだったが、他はそうでもない。リアレンジはpeopleがライブでやればいいと思うのでわざわざCDに収録する必要も無いと感じるし(空き地で歌詞を変えたのは波多野さんがポリシーを曲げたような感じがして嫌だった。変えるぐらいなら収録もアレンジも無くていいと思った)3曲のインストもう~んと首を捻った。
DISC2のリマスターしたものも要らない。理由も前述した通りで、抱き合わせのような感じがある。
私は初回版を買ったのだが、初回版限定でついてくる文庫本もとってつけたもののように感じた。本には3人に10年を振り返ったインタビューとpeopleの全曲の歌詞がついている。
......正直どちらもいらない。インタビューは10周年を記念した今のpeopleのサイトで簡単に出来そうな内容だし、歌詞集については――これはそもそもの私のタチなのかもしれないが――ピンクフロイドにせよビードルズにせよ、そもそも歌詞集があって役立つ瞬間というのがあるのか?。
CDには歌詞カードがついているのにどうして同じものを載せ直す必要があるのか?
(書いてて思ったが、これはベストアルバムと似たようなものではないかと思った)
私はこのアルバムはpeopleがCDをリリースするときに貫いてきた「美学、のようなもの」を自ら壊しているように感じて好みではない。
散々行ってきたが、勿論、致し方ない部分もある。
peopleは今まで所属していた残響をやめて今は日本コロムビアのみとの契約となって、残響ほど自由に行かなくなったのかもしれない。思えば、このCDにしても初回特典の文庫本にしてもpeopleらしくない。
かといってレーベルのせいだとも言えない。所属しているからといって傀儡と言うわけではないはずだ。
私はこのCDは買わないほうがいいと思うが、peopleのCDは買い続けるつもりだ。
初めてpeopleの音楽を聞いたときの驚きをまたpeopleが与えてくれると信じているからだ。
↓初めて聞く人にはこの2枚がおすすめ。
- アーティスト: People In The Box
- 出版社/メーカー: 日本クラウン
- 発売日: 2009/10/14
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 49回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
- アーティスト: People In The Box
- 出版社/メーカー: 日本クラウン
- 発売日: 2010/10/06
- メディア: CD
- クリック: 55回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
***************************************
- あとがき
長々と書いたがここまで読んでくれた人にはまず感謝したい。
ありがとうございました。
あとpeople好きの人にはあまり出会わないのでコメントを残していただけると幸いです。長く書いたけど実際には敢えて省略した部分もあります。weather reportのこととか。
最後になるが、CDタイトルにも表れているpeopleの美学について触れる。
peopleのCDは全てタイトルが英単語2文字。
(うそだと思った方はぜひご参照を、マジです)
数年前、peopleがアニメタイアップを原作者から依頼されて(しかも作者は福岡時代から知っている、という。羨ましい。自主制作版欲しい。)東京グールのEDを努めたときも
一応は「聖者たち」というタイトルを冠したものの、CDのパッケージでは頑なに「The Saints」としていたぐらい頑なだった。
それほどの強情さがあったのだが、peopleの新しいアルバムは
「Kodomo Rengou」
という。Children's Unionとかでは駄目だったのか。東京グールの時の抵抗はどこへ行ったのか。
10年も続けてきたら新しいことをやりたくなるのはわからなくも無いが、バンド編成にせよ、CDの形態にせよ、peopleは制約の中で培われてきたものも多いと思う。
正直、不安だ。
しかし、聞いてみなくてはわからない。